秋の中国地方一人旅。 大山へ行ってきました。
神奈川にも同じ漢字の有名な山がありますが、こちらは日本百名山の”だいせん”。
夜行バスで米子に降りて、午前中にかけて登山口となる大山寺付近から往復4時間で鳥取の名山を歩きました。
夏山登山道はひたすら頂上まで上りで、6合目までは樹林帯の中の階段を進み、その先は低木が多く視界も開け、若干足元もガレて、8合目を過ぎるとなだらかになり道も木道に変わり、天然記念物のダイセンキャラボクの純林を周りに見ながら頂上へ至ります。
最高点の剣ヶ峰は前後の崩落が激しく危険なため立ち入り禁止で、その手前の弥山1709mが登山者にとっては山頂となります。
全体を通してよく整備された山道で、トレランシューズで問題なく登れました。
ただ、階段状の箇所も多いため、足首を痛める可能性も考えてトレッキングシューズの方が安心ではあります。
下山中は標高1200m前後のあたりで紅葉がちょうどいい具合に進んでいて、落ち着いた秋の登山道の気配が心地よかったです。
この日の泊まりは同じ鳥取県内の端、岩美町だったのですが、米子から鳥取までの公共交通機関が貧弱で接続も悪く、加えて平日ということもあり大山寺から米子までのバスも少なく、13時前には大山寺まで降りたものの、公共交通を使うと宿に到着可能な時刻は19時前。
遅着は宿にも悪いので、出来る限り早く着きたく思って、タクシーを使おうかと案内所に訊いてみれば、呼ばないと来ないとのこと。
少し悩んだ挙句、鉄道の時刻調べて、最寄りの大山口駅まで歩きました。12km、2時間ちょい。頂上からの標高差約1680m。
けっこう、足に来るのでおすすめはしませんが、大山山麓の空気を存分に感じられるのは確かです。

大山口駅には誰もいませんでした。 海に近い明るい日差しの中の田舎駅。
こういう駅のホームに居る時の時間のゆったりした進みが好きです。

そのまま鈍行で鳥取まで行くと、2時間かかるため、倉吉駅で特急に乗り換えて鳥取まで。
山陰は30年以上前の国鉄時代の車両が多く現役で使われているので、そういうレトロな旅を味わいたい人にはうれしいところ。
名探偵コナンで有名な由良駅からはイケメンな学ラン男子高校生たちが大勢乗ってきて目も心も潤いました。
鳥取駅から路線バス50分で岩美町へ到着。
到着した頃に町中は真っ暗でした。
温泉旅館でもない普通の旅館ではあったのですが、女将さんの優しさと料理の美味しさはしっかりしていて、特産のイカ刺し他、魚介たっぷり食べられました。

翌日は岩美町の観光。
岩美町はアニメFree!とジオパークで有名な場所で、特にFree!の影響で海外からも来る人が増えたとか。
そういう自分もFree!を知るまでは鳥取砂丘の隣の海岸線がきれいな場所程度の認識しかなくて、あえて訪ねようとは思いませんでした。

駅前の観光案内所でまこちゃん号と書かれた鍵のついた自転車を借ります。
自転車で走りだせば、とても気持ちのいい場所で、アニメの舞台としての魅力より、ジオパークの魅力が優っていました。
リアス式海岸の美しさは抜群で、夏だったらさぞ泳ぎたくなるだろう透明度の海です。
スズメバチの活発な季節で、海岸線の遊歩道には足を踏み入れませんでしたが、真冬の雪の積もる季節なんかには来てみたいなと思います。
ちなみに、道路には消雪パイプがあったので、冬はかなりの積雪があるんでしょうね。
こちらは浦富海岸の一番広い砂浜で、Free!でよく出てくるシーンに使われています。
こんなにきれいな海岸を学校帰りの男子高校生二人並んで歩くとか普通にはないだろ、と首都圏育ちの私は思いました。
原作者様の想像力の賜物です。実際にあったら興奮するんですけどw
この他、田後港周辺や、網代地区にかけて、舞台が多く、またジオパークとしても最も充実した箇所で、山陰の日本海を堪能できます。
観光案内所で借りられる自転車はすべて電動なので、坂道も楽々進めて、ここの観光にはベストマッチ。
自転車で岩美町を一周したら、午後3時。
この駅舎も春になると桜がきれいだろうなと思わせる田舎駅。
人生二度あれば、こういうところで青春感じてみたかったかも。
歳をとるといろいろと夢見がちになるものですね。

岩美駅から鳥取駅まで向かい、山陰の弾丸特急スーパーいなばで岡山駅まで出ます。
岡山では仕事を少しやってから、翌日への帰り支度。
旅の最後は、岡山城と後楽園の見物でした。
先の山陰に比べると、いかにもな観光地で、入場料払ってゆっくり午後の新幹線まで時間をつぶします。
山陽にもこういう名所ではなく、それこそ、瀬戸内の島々に山陰と同じような、当たり前の美しさみたいなものがたくさんあるんだろうなとは思います。
岡山、広島観光はそういうところを巡れたらいいなと思います。
岡山から東京は新幹線で3時間半。
近いようで、結構疲れます。
帰ってきたらぐったりで、次の日の仕事の準備をして日常へ。
今年は山陰二度目。
自然豊かな場所は、四季それぞれの色があるので、行くたびに新しいものが見れて飽きません。
今度は萩から下関にかけての山陰本線沿いとか、備後落合とか山間部が狙いかな。
近いうちにまた行ければと思います。